外壁塗装でのトラブルが多い事例を紹介!手抜き工事されやすい工程も公開!

非常に残念な事ですが、外壁塗装はトラブルが最も多い住宅リフォームと言われています。

なぜかと言うと「仕上がりの品質」や「価格の相場」がわかりにくいからです。

キッチンやトイレなどの水回りは商品が目に見えるので我々でも品質が判断しやすく、インターネットを利用して価格などを比較することが出来やすいですが、外壁塗装工事の場合は、職人さんの技術が商品価値を左右するのと、営業マンや現地調査をし見積もりを作る人が塗装工事の知識が乏しいケースなどから見積もり自体が適当になりなんとなくの相場観と経験でやってしまっていることも起こっている現実があります。

そもそもですが、外壁塗装工事の場合は、屋根や建物の高い位置の物理的に目視しづらい箇所がありますし建物全てを自分自身では細くチェックできないため結果的に業者の営業マン等に全てを任せることになり必要な工事の種類や材料(塗料の種類)など判断が非常に難しいのが現実なので仕方ありません。

知らないということは騙されることも誤魔化されることも相手次第では容易になるので、まずは基本の外壁塗装工事のよくあるトラブル例をご紹介しますので警戒するポイントとして覚えておきましょう。

 

高額な追加請求

トラブル第1位と言ってもよいくらい、よく発生します!

しかし、追加請求にも「正当な追加請求」と「悪質な追加請求」がありますので「追加請求」の全てが悪いとは、言い切れません。

 

「追加請求」が発生してしまう最大の原因は、事前の調査不足なのです。

悪質な業者の場合、塗装工事が着工してから、不具合箇所の補修工事を提案し、発注したお客様が後に引けない状況下で追加請求を迫ってきます。(要注意です!!)

対策としては、事前の現地調査には必ず立ち合い、「明確な見積もりと詳細な塗装プラン」を塗装業者に要求してください。そのときに追加請求がないように契約にするか、せめて確認をしておきましょう。

しかし稀なケースとして入念な事前診断を行っても発見できない不具合もあります。

高圧洗浄を行った後に初めて発覚するケースなどもありますのでこういったケースでは仕方ない部分でもあります。

契約後に発覚した修繕箇所なので、簡単な手間だけで済む場合であれば無料サービスで補修してもらえることもありますが、簡単な手間以外に材料費が別途で必要な場合は追加請求が発生するかもしれません。

ご自身で事前の現地調査に立会っても発見できないこともありますが調査に同行することにより、次のようなメリットがあります。

1、調査員が手を抜くことを抑止できます。

2、外壁の現状を詳しく説明してもらえます。

3、些細な事でも良いので、不安な点や疑問を調査員に質問することにより、調査員の経験値やマナーなどもチェックすることが出来ます。

 

見積もりの「○○一式」表記

提案された見積もりをチェックし、「○○一式」の様なザックリとした表記の場合は要注意です!!

優良業者であれば、事前診断の際に塗装する面積を実寸する為、平米単価での金額が記載されるはずなので、しっかりチェックしてください!!(基本は平米単価✕材料や工事内容によって金額が決まります)

古い業者にも比較的多いのが「○○一式」で、ごまかすつもりも手抜きする気もなく昔からの癖で行うところもあるので一概に判断するのは難しい部分ですが気をつけるポイントになります。

 

諸費用一式、事務手数料一式、諸経費一式、現場作業一式、足場代一式・・・

なんとも不明瞭で怪しいですね。

 

 

手抜き工事をやりやすい作業工程

手抜き工事の目的は単純で、「簡単に利益を上げる事」です。簡単に利益を上げるには材料費や人件費を削減する必要があります。

その為に、本来必要な工事の工程を省略するのです。

よくある、手抜き工事の例

・高圧洗浄後の乾燥期間の短縮

通常、高圧洗浄後を行った後は2~3日の乾燥期間を設けて完全に乾燥させますが、手抜き業者は高圧洗浄後の乾燥期間を省略して人件費を削減します。

乾燥が不十分のまま塗装を行うと、塗膜の内側の水分が徐々に蒸発し、塗膜が膨れて短期間で塗装が剥がれる原因になります。

 

・コーキングの打ち増し

コーキングとは、窓のサッシ周りや玄関周りに打設するゴムのような素材で、水の浸入を防いだり、歪を吸収する役割があるものです。

手抜き業者の場合、古いコーキングの上から打ち増しすることで、コーキングの材料費や作業費を削減します。

 

・下地補修の省略

塗膜の剥がれやクラック等、下地に不具合がある場合は必ず補修してから塗装を行います。

下地補修を省いて塗装をしても見た目にはわかりませんが、塗膜の内側で不具合が進行し深刻化する危険があります。

手抜き業者の場合、最重要工程である下地補修を省略し、人件費を削減します。

 

・職人単価を下げる

職人はある程度以上の訓練や経験が必要とされます。特に、コーキング打設などは経験が出来栄えを左右します。

経験や知識が未熟な職人が作業すると、塗装にムラが出たり、コーキングに空洞が出来てしまい塗膜が長持ちしないのです。

手抜き業者の場合、日雇い労働者やアルバイトなどの、経験が不十分な人材を起用し、人件費を削減します。

 

・材料費の削減

塗料とは、通常「○○平米で1缶」とメーカーの規定が設定されています。

塗膜の厚みを確保して、高い対候性を発揮するための非常に重要な規定なのです。

が、手抜き業者の場合、塗料を水で薄めて材料費を削減します。

酷い場合は、通常は3回塗らなくてはならないのを2回で済ませ、材料費と人件費を削減する事もあります。

また、ホームセンターで販売されている安い塗料のラベルだけ貼り換えて、オリジナル塗料として使用する業者もあります。

 

・仕上がりの色がイメージと異なる

意外と多いトラブルが「なんか、思っていたのと違う・・・」という意見です。

薄いピンクを選んだのに塗ってみたら真っピンクに・・・なんてことも多いのです。

このようなトラブルの最大の原因は、営業マンの説明不足です!

見本の色より実際の色の方が、明るめ、暗めに感じる特性は、塗装業界では事務員でも知っているような常識なのです。

営業マンが親身になって対応することでこの様なトラブルは回避できるのです。

 

今回、ご紹介したトラブルの他にも、実際に外壁塗装を進めていくと色々な事が出てくるとは思いますが、しっかりと予備知識を身につけ失敗しない外壁塗装になるように気をつけてください!!

 

 

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