職人の世界でも怒られやすい人と怒られにくい人のタイプの違いを経験から考察した

建築土木関連の現場仕事を長いことしてて、自分の会社もそうだし他の会社もそれなりに見てきてやっぱり職人の業界って怒りっぽいというか言葉が荒い世界だというのはつくづく感じます。

ただイジメとかパワハラかと言えば、言葉遣いが荒いだけで直結しないと思うんだけど、業界あるあるでいうと新人さんや見習いの人は長期間持たずに辞めていくというのも現状あるなと。

新人さんと言っても他の業種で経験があって入社してくる人もいるし一概には言えないけど、その会社に入ったばかりは立場が新人であって基本最初は職人の手元とかで働くことが多い。

最初は、丁寧にそこそこ普通の言葉遣いで教えてくれたり指示されたりだけど、だんだん慣れてくると言葉遣いが変わって1回で伝わらないと「てめぇ~ 何回言ったらわかるんだよ」とか「いいから早くもってこいよ」とかだんだん変わってくるんだよね。

その言葉が荒くて怒られてると思ってビビっちゃうタイプだと辛く感じるから嫌になっちゃうんだとうなと思います。

ただ、長年色々見てて、新人さんといえど確実に怒られやすい人と怒られにくい人に分かれるような気がしてて自分なりにその傾向を紹介していきますね。

怒られる人のタイプ

なぜか怒られるタイプの人の共通点がある気がします。本人が特に悪いとか劣っているとかではなく、なぜか怒られる・・・。本人的には理不尽に感じて辛いだろうけど特徴があるんだよね。

 

すぐに謝らずに言い訳する

例えば職人から「鉄筋13ミリもってこい」と指示を受けたとします。最初の頃シンプルに何を言われてるのかわからないことも新人さんにはありますよね。そこでとりあえず怖いし鉄筋13ミリを探しに行きます。この時点で鉄筋13ミリというのもよくわかっていないし、何本くらい必要かもわかってないし、鉄筋が現場内のどこに置かれてるかもわからないので探しに行くにも情報不足です。

しかし、その場の勢いとか流れから「はい!わかりました。」と言って探すのですが、検討つかずに時間ばかりかかるので当然怒られることになるんですよね。

そこで「お前、何してんだよ。鉄筋まだかよ」って言われてすぐに「すいません。」とまず謝れずに、黙りこくってしまったり「どこにあるのか言われてなくて見つかりませんでした」とかなんか自分ではなく相手のせいにしてしまうような言い訳が出ちゃうタイプはその後も怒られやすい印象ですね。

もちろん新人さんからしたら正論です。しかし職人がわからしたら、だったら聞けよ。聞いてないで探しに行ったお前は悪くねえの?となりますよね。

動かない、動いてるふりができない

新人さんが仕事ができないのは当たり前です。わからないから当然です。指示を明確にされるか親切に教えてもらえない限り自分から動くことなどできません。

しかし、職人の多くの人は、できないからといって手を動かさず何もしないでぼーっとされてる姿が嫌いです。それなら多少じゃまになったり失敗しても一生懸命になにか動いてる姿のほうが起こる感情がでません。

効率とか無駄とか考えると失敗して修復する時間をかけないほうが本当はメリットですが、そういう矛盾に感じることでもとにかく動くとかせめて動いてるふりをしてるほうが怒られにくいです。

タイミングが悪い

これも難しい部分ですが、例えばわからないことがあって質問するのは良いことですが、職人が作業に乗ってるときにいちいち質問して作業の手をとめてしまうとか、苛立たせちゃうような人は怒られやすいタイプな気がします。

こういうのってタイミングで手が空いてるとき、休憩中とか車の行き帰りの移動時間とかでもできる質問内容なのになぜか忙しいタイミングで質問しちゃうみたいな。これって仕方ない内容のものなら職人だってそうそう理不尽に怒らないと思います。要は相手への配慮や気遣いで防げることですね。

 

怒られない人のタイプ

さきほどと同じ職人なのに怒られない新人さんもいるのが現実です。これも私が見てきて感じる怒られない人の特徴を紹介していきますね。

礼儀正しい

これはやっぱりどんな職種でも共通事項ではないでしょうか。

挨拶も自分からしっかりできて、失敗をしたときもまずは謝れて相手のせいにしない態度でいる。仕事上(作業上)の質問も礼儀正しい態度で行い真摯に受け止めようとする姿勢を感じる。あとはハキハキした態度というのも印象にある人は怒られない人のタイプだなと感じますね。

 

さりげなくおだてるのが上手い

休憩時間や移動時間とかや、なんとなく職人さんがゆとりがあったりする空気のときなどで話を聞かせてくれてるときに、さりげなくおだてる言葉を使っている。自然にできているのか意識的にしているのかはわかりませんがやっぱり上手な気がします。

「男が喜ぶ、さ・し・す・せ・そ」

さ・・・さすがですね~

し・・・知らなかったです~

す・・・すごいですね~

せ・・・センス良すぎですね~

そ・・・そうなんですか~

これを使ってる新人さんってやっぱり喜ばせられるので人間関係もよくなり怒られづらくなるんでしょうね。

 

まとめ

不思議と同じ失敗でも怒られる人と怒られないで笑って許される人って分かれるのですが、結局の所、可愛がられるタイプとか好かれることって大切なんですよね。

職人といっても人間ですし、これはどこの職業でもやっぱり共通事項でしょうね。人間関係を上手に構築する努力をしていけば仕事上で技術がたらなくても補ってくれるし、つきあいもしっかりできれば丁寧にアドバイスくれたりしますしプラスですよね。

現場経験から怒られる人と怒られない人の特徴を個人的な見解で書きましたが王道な部分でもあるので参考にしてもらえればと思います。

 

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