外壁塗装の値引きのコツ!塗装業者の裏事情を理解し相談するタイプの取引

 

外壁塗装工事をするなら少しでも安く費用を済ませられて、その上で良い施工を行いたいと考えるのは誰もが思うことです。

しかし、相場価格から大幅な値引きをされた見積りの数字だと、いっけん得して嬉しい気持ちにもなりますが、手抜き工事をすることを前提で作られた格安見積りだったら施工後にトラブルに発展する可能性も出るので警戒が必要です。

そういうことからも地域や規模など考慮した一般的な相場を掴んでおきましょう。

 

外壁塗装の値引き額の相場は

相場適正価格での提案の場合、目安としては5%~10%程度値引きが限界とみるべきです。

業者側の立場で考えるとそれ以上に割引すると利益が出ない可能性が出てきますので、あまりしつこく値引き交渉をしても業者の方から辞退してしまう事もあります。

当然お客さんの安くしたいという気持ちは理解できますが、あまりに値引き交渉をしつこくされると実際工事が進んだ途中でも、「あれをしろ、これをしろ」と言われたり仕上がりに対してもシビアになりクレームを付けられるかもしれないと警戒もしますし面倒な客と関わるくらいなら契約をしないほうが良いと考えるのも自然です。

良い工事をするためにはお互いが気持ちよく思えるというのが結果的に良いはずです!

 

  • 確認の意味でもう一度・・・

値引きは相場の5%~10%と説明しましたが、重要なのは適正な相場価格を掴むことです。適正な相場価格がわかっていないと失敗することがあります。

 

例えば、適正な相場価格が100万円とします。

そこであなたが適正な相場価格を130万円前後と思っていたとします。

(上記だと10%の値引き額を目標とすると13万円引きの117万円前後ならOKと判断します)

業者:

見積額はトータルで130万円です。

 

あなた:

ここから値引きしてもらえませんか?

 

業者:

そうしましたら・・・

頑張って115万円でいかがですか?

 

あなた:

(よっしゃー!!値引き成功)

わかりました。それでお願いします

 

このケースですとあなたは、バッチリ値引き交渉が上手くいったと思ってしまいますが業者側からしたら相場より15万円以上の利益を得られます。

 

一番始めに出す見積額は、相場より利益分をやや多めに乗せて出すので高い金額の場合を一般的と考えられます。

予め値引き交渉されるのを見越してそうするのです。

業者側は赤字にならない金額のラインや、仕切りラインとしてここまでなら値引きOKという基準をもって交渉しています。

 

適正な相場価格を掴むことができないと、このようなことは起こりますので気をつけてください。

とはいえ、適正な相場価格を知るっていうのが難しいですよね。

 

一般的に、

1平米あたり●●円という決め方ですが、この●●円の部分が土地柄(住んでいる地域)の相場がありますのでネットで簡単に調べた数字が正しいとは言えないからです。

 

例えば、東京のように都心だと平均単価が高いかと思いがちですが、需要と供給のバランスから業者数も多くあるので過当競争が起きかえって安くなるというケースもあります。その反対で地方なら安そうなイメージがわきますが同じ原理で業者数が少ない分、価格が高くなるということも起こります。

 

ですので結論から言うとベターなのは・・・

地元に近い業者の見積もりを複数とって見比べるというのがベターになってきます。

複数の見積もりをとることで比較ができ、値引き交渉がスムーズになるのと同時に適正な相場価格もおのずと見えてきます。

 

値引き交渉のコツはギブ&テイクです!!

そこでスタンスとしては業者側の都合の良い条件を飲むかわりに値引きをしてもらうというのが上手な取引になるので良いでしょう。

そこで業者の裏事情を紹介しますので知識として取り入れてみてくださいね!弱みに付け込むという意味合いではなくお互いの事情を知りながら譲歩しながらバランスをとることが取引の基本になるということから、まずは業者の抱える事情を知りましょう。

塗装時期の変更で値引き交渉

外壁塗装業界にも、繁忙期と閑散期があります。

繁忙期は春(3月後半~梅雨入りまで)と秋(9月~10月)と年末で閑散期は年末~2月末と梅雨時期になります。そういうことから閑散期に施工を行うと値引き交渉がまとまりやすいです。

外壁塗装業者にも当然、事務所家賃や光熱費、従業員の給料など固定費があるため、施工が全くない時期があると赤字になってしまいます。

そのため、出来るだけ施工スケジュールに穴が開かないように契約したいというのが本音です。

 

では、閑散期である年末~2月末と梅雨時期では、どちらが値引き交渉しやすいのでしょうか?

答えは、年末~2月末です。

梅雨自体が期間が短いのと、雨で施工スケジュールが多々遅延されるので施工棟数や見積もり依頼自体の数は少なくても、現場レベルで見るとスケジュール調整の連続で案外、忙しくなるのです。

年末~2月末は天候も安定していてスケジュールが組みやすいため、順調に施工が行われます。閑散期で施工スケジュールにも空きがあるので、値引き交渉には狙い目の時期なのです!!

 

冬は塗装に向かない?

このように思う方も多いと思いますが、外壁塗装は1年を通じて施工が可能です。

使用する塗料毎に使用可能な環境条件の指定はありますが、塗装出来ない場合の状況とは大体、下記の3点です。

・降雨時や湿度が高い。

・極端に暑い時や寒い時。

・塗装面が乾燥していない。

 

冬特有の施工不良の主な原因は下記の3点です。

・朝露で塗装面が濡れている、もしくは乾燥前に濡れてしまう可能性がある。

・気温が塗料メーカーの指定条件よりも低い。

・乾燥時間が十分に確保出来ない。

乾燥や条件が悪いと施工が進まないので時間がかかる傾向がありますが、冬の時期の施工でも、しっかりと条件を満たせば問題無いのです。

 

事前予約で値引き交渉

冬の施工は避けたいし、値引きもしたい・・・

そのような場合には塗装工事をしたい時期のかなり前のタイミングで工事の予約を入れることができれば、値引きもスムーズにいきやすいです。

塗装業者のスケジュールの空いている時期に施工してもらうように段取りを組めば、値引きしてもらえる可能性が高くなります。

 

使用塗料で値引き交渉

外壁塗装の料金は塗る面積(数量)に対して、1平米にいくらのお金がかかるか(単価)で算出しています。施工料金を下げる場合、数量は変えようがないので、単価を変更していきましょう。

シンプルに言えば、使用する塗料を変更することです。

 

各塗装店毎に安く仕入れられる塗料と、そうでない塗料があります。

また、1棟施工を行うと塗料が余ることがあります。塗料の使用期間内であれば、品質に問題はありませんので、そういった塗料を使用して施工するのも値引き交渉の1つです。

もし、塗料を指定して見積もりを頼んでいる場合は、塗装業者のオススメ塗料での見積もお願いしてみて下さい。

上記が難しく、どうしても施工料金を下げたい場合は、塗料のランクを下げるしかありません。

塗料の種類が同じでも、高い塗料と安い塗料があります。

例えば、シリコン系の塗料で最も安価な単価は1800円程度で、最も高価な単価は3000円程度だとします。

すると、差額単価は1200円になります。

一般的な30坪の建物の壁面積は140平米なので、1200(円)×140(平米)=168000(円)で施工料金が168000円の差額が出ます。

同程度の建物の平均施工金額が100万円前後なので、15%以上も安くなる計算です。

 

塗料の質を落とすのは抵抗があるかもしれませんね。塗料の質は重要ですが、どこの業者が施工をするかも重要です。

塗料は半製品と言われており、職人が適切に施工を行う事により、はじめて性能を発揮します。

更に、質の高い施工を行なえば120%の性能を発揮することも珍しくはありません。

施工力が高い塗装業者での施工が条件になりますが、塗料の質を落とすというのも値引きの為の選択肢の1つかと思います。

しかし、塗料のランクを下げるといっても種類を変えるというのは気もつけてくださいね。塗料のランクを下げるのは、大手メーカーのものから2流のメーカーに下げるとかになります。

塗料の種類というのは、シリコン系・アクリル系・フッ素・光触媒・・・等のことで、これは耐久性の他にも各特徴がありますので素人判断ができません。ここはプロの塗装業者で資格を持った人が選ぶものを信じるのがベターです。

外壁塗装工事はアフターフォローがしっかりした優良業者、腕のいい技術者・・・様々な要素が絡みますので工事費用だけで決めきれないのが実際のところ難しいですよね。

 

まとめ

外壁塗装工事の値引きについて色々と説明してきました。地域性による相場もありますので施工物件地域の相場を知ること。その相場から5%~10%くらいの値引額が比較的安心で現実的な数字になります。

その他に、繁忙期を避けることや業者さんが安く仕入れられる塗料に変えることでコストを下げるという考えも紹介しました。複数の見積りをとって、的確な相場を把握してから業者さんに相談する形で色々投げかけると安くするために親身になってくれる業者もあるので面倒がらずに聞いてみることが値引きする王道のコツになりますね。

 

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