外壁塗装、屋根塗装、外壁関連リフォームは、昔から詐欺が行われやすい工事の対象となってきました。なぜかと言うと、一般の素人からは判断がつきづらく危険を煽るトークで不安な気持ちにされやすいことや、工事内容の中で塗料のグレードから施工方法が判断しずらいため、施工会社によって100万円以上の価格差が出る業界だからです。
悪徳訪問セールスの手口を知り、被害に遭わないよう気を付けましょう!!
悪徳訪問セールスの手口
はっきりシンプルに言うなら、騙されやすい状況をつくられ言葉巧みにコントールされてしまいセールスの流れで契約をさせられてしまうというのが騙される鉄板です。悪徳という言葉から脅すとかそういうイメージもありますが、実際のところは感じの良い口調や表情で漬け込んでくるというのが多いパターンでもあります。セールス方法の代表例を紹介していきますので参考にしてください。
「今だけ安い」には気を付けましょう!
多くの人は「お得」という言葉に弱いものです。逆から考えれば損をするということが嫌に感じる本能を利用され、「お得」という言葉で操られやすくなります。
そこで悪徳業者は「今の期間だけモニター価格でお得ですよ!」や「今ならキャンペーン価格でお得に工事出来ますよ!」などと魅力的なキーワードを持ち出してきます。
しかし、実は100万円で出来る塗装工事を「本当は200万円だけど、今、契約をすればキャンペーン価格で120万円で出来る」などという具合に、そもそもの価格を偽っている場合もあるのです。
本当は1円も安くなっていないのに、安いと錯覚させ、さらに悩んで決めてくれない人に対しては「今だけ」「即決すれば安くなる」と考える隙を与えないようたたみかけてきます。
焦って上手い話に乗ってしまわないよう、どんなに相手が強引であっても冷静さを失わない事が大切です。もっというなら、その場では絶対に契約しないようにしましょう。
支払いのタイミングや方法に注意!!
外壁塗装など家に関する工事を行う場合には「全額後払い」か、もしくは「着手金と完了時の2回払い」になるのがよくあるパターンです。最近ではリフォームローンを使っての支払いも増えています。
しかし悪徳訪問セールスでは、工事前であるにも関わらず何が何でも一括で全額払わせようとすることがあります。とくに現金で口座に振り込ませるか直接受け取る形を狙っています。
これはとても単純なことで、契約してお金だけもらったら後は連絡を絶って逃げてしまおう、ということも可能なのです。クレジット払いだとお客様の都合で支払ストップも可能ですが、現金で渡した場合は、そう簡単に取り戻せるものではなくなるからです。
実際に工事をするケースもありますが、工期が遅かったりで全然進まいケースや工事業者が色々と変わったりと不審な点が目立ちます。また工事が行われたのは良いものの、すぐに塗装が剥げてしまった、明らかに手抜き作業をされたというトラブルも沢山あります。
突然家にやって来て、全額工事着手前に全額支払うように勧めてくる訪問セールスには注意しましょう。
専門用語を多用するセールスは怪しい!!
外壁の塗装というのは、なかなか素人目にわかりにくいところがあります。
業界人ではない一般素人が専門知識がない事につけ込んで、お金を巻き上げようとする悪徳セールスが増えています。
どんな工事が必要で、こんな塗料を使って・・・と、見積もりを出す段階のセールストークで色々と説明されると思います。
この時に、「お宅の壁だと○○だから、××の手法を使えば塗装が長持ちしますよ」などと、もっともらしい専門用語を多用し、必要以上に高い料金を請求する事があります。
分からなければ聞けばいいと思うでしょうが、相手はマニュアルを叩き込んだ詐欺師のようなレベルですから、その専門用語や意味自体が嘘であることも考えられます。
きちんと具体的にわかりやすく説明してくれない。資料やパンフレットを出してくれない。そんな訪問業者はまず疑ってかかるくらいの気持ちでいいかも知れません。良い業者ほど、専門用語は使わずに、子どもやお年寄りでもわかる言葉でわかりやすく説明出来るものです。
不安を煽る
「お宅の壁、かなり塗装が劣化していて、このままじゃあっという間に内側が腐って高額の修理費がかかりますよ!」
「屋根も苔がたくさん生えているし瓦にひび割れもできてるでしょうから雨水が浸水して雨漏りしてきたり水分が壁を伝って基礎の方までいって最悪シロアリ被害にあうことになりますよ!」
そんな風に言われれば、誰だって不安な気持ちになってしまいます。しかし、突然やって来てこんなことを言うセールスマンの事をすぐに信じてしまうのは危険です。
悪徳業者はとにかく何でもかんでも悪く言う事で不安を煽るだけ煽り、混乱して焦っている人に詐欺を働こうとします。
いきなり「今すぐ塗装しないと大変なことになる!!」と、普段思ってもいなかったことを突きつけられ、強引に話を進められるうちに、そういうものなんだと思い込まされてしまうのです。
このようなセールスが訪ねて来たら、契約する前にほかの業者に依頼して本当にそんな状態なのかを見てもらうようにしましょう。具体的な対策としては、「教えていただきありがとうございます。知り合いに業者がいますので近日中にしっかり調査してもらうことにします」とその業者とその場での契約は絶対に避け時間を置きましょう。
親切な工事業者を装ってくる
「今、近くで他の家の外壁塗装をしていて、たまたま、お宅の壁が気になったから点検させてほしい」そんな言葉で家を訪ねて来るパターンの悪徳セールス業者も多くいます。
いきなり訪ねてきてそんなことを言われても怪しいと警戒するところでしょうが、業者側もそれは理解しています。
スーツ姿だと緊張感を与えることもあるので、業者を装う為の作業着風な格好であったり、最初は工事の話は出さずに「相談に乗りますよ。無料診断なので安心してください。」などと言って親切なふりをして徐々に心の距離を詰めてきます。
そして相手が自分の話をちゃんと聞いてくれているとわかった時点で、いよいよ工事の話、お金の話を持ち出してくるのです。
こうなると被害者は騙されたと気付くのが遅くなり、取り返しのつかないことになりかねませんので、やはりその日すぐに契約するのは絶対NGと頭の中に留めておいてくださいね。
外壁塗装をお考えの際は、飛び込みで来るセールスマンではなく、自分で探した信頼の出来る業者にお願いするのが良いでしょう。
まとめ
悪徳訪問セールスの手口や、その代表例について紹介してきました。特徴としては、親切な感じや無料点検などといって近寄り、危険だというイメージを刷り込み不安を煽り、今ならお得という感じでその場で契約を取りにきて更には、現金での前払いを狙っているという感じです。
いずれも、どんなに感情が揺さぶられても原則としてその日、その場では絶対に契約しない。とにかく時間をとって冷静に判断する時間を確保したり身内や知人などに相談するなどして対応しましょう。