外壁塗装の保証の種類や期間や注意点を解説。契約前に内容はしっかり確認しよう!

外壁塗装工事にも、テレビや冷蔵庫のような物ではありませんが、ちゃんと保証が付いています。保証のことをきちんと理解してからトラブルなく万が一の不良施工等にも適用させられるように契約前に確認をしておきましょう。

保証の種類

外壁塗装の保証には大きく分けて「製品保証」と「工事保証」の2つに分けられます。

外壁塗装工事のトラブルを最小限にする上でもとても大切になってきます。そういう意味から保証がついている業者との契約を前提にしたほうが得策ですしリスクヘッジにもなります。電化製品のように保証をつけることで費用を追加で払うものではなくほとんどの場合、業者独自で設定している保証になります。

製品保証とは?

製品保証とは使用する塗料の保証のことです。塗料ごとに耐用年数が定められていて、塗料によって保証期間が異なります。あくまで塗料に対する保証なので、工事内容に対しては効力はありません。

また、保証期間は外壁なのか?屋根なのか?と、塗装した部分によっても変わってきます。

あくまでも参考例になりますが下記の様な感じです。

・アクリル塗料

耐用年数・・・5~6年

外壁塗装の保証期間・・・1~3年

屋根塗装の保証期間・・・1~3年

 

・ウレタン塗料

耐用年数・・・7~8年

外壁塗装の保証期間・・・2~3年

屋根塗装の保証期間・・・2~3年

 

・シリコン塗料

耐用年数・・・10~13年

外壁塗装の保証期間・・・5~7年

屋根塗装の保証期間・・・3~5年

 

・フッ素塗料

耐用年数・・・15~20年

外壁塗装の保証期間・・・10年

屋根塗装の保証期間・・・3~7年

 

・光触媒塗料

耐用年数・・・15~20年

外壁塗装の保証期間・・・10年

屋根塗装の保証期間・・・使用不能

 

※「耐用年数」とは、塗料が標準的な使用状況、機能を維持できる期間で「保証期間」とは、この期間内に塗料が劣化すればメーカー責任になる期間を言います。

上記の様に、塗料によって耐用年数と保証期間は異なるのと外壁よりも屋根の方が保証期間が短いのが一般的です。これは屋根の方が一年中紫外線や雨風に晒されることで劣化速度(経年劣化の痛み)が早いことが原因になります。

 

工事保証とは?

工事保証とは、保証期間中に塗装工事に落ち度があった場合、施工店が工事に対して行う保証です。

施工店や工事内容によって保証年数や保証範囲が異なりますが、一般的なケースの平均としては、5~10年くらいが目安になります。

 

保証の注意点

「ヒビ割れ(クラック)は保証対象外!」

ヒビ割れは外壁塗装でよく起きる現象なのですが、実はヒビ割れは外壁塗装では保証の適用範囲外なのです。なぜかと言うと、ヒビ割れの原因は多岐にわたるため、原因の特定が困難だからです。

例えば、大きな地震のような揺れによって仕方なく起こるケースもあったりで施工不良が原因とは考えにくい要因から起こるケースも多々あるので仮に塗装後すぐにヒビ割れした場合でも保証の対象にはなりません。

保証の範囲とは塗装のヒビ割れではなく、「塗装の剥がれ」の事なのです!!

「ヒビ割れ」と「剥がれ」は全くの別物という事を覚えておいてください。

 

工事保証があまりに長い会社には要注意

工事保証の目安は5~10年と先程説明しましたが、「うちは、20年間保証するよ!」など言ってきた場合、その業者は契約を取りたい為に適当なことを言っている可能性もありますので注意が必要です。

最高級の塗料の製品保証も長くて10年程度なので、あまりに長い工事保証を言ってくる業者は信用できません。それに20年という長期の保証ということでイメージ的に安心させる効果はありますが、実際のところ20年近くたった外壁のひび割れ等に対しては、経年劣化が原因だから保証の対象外と言って逃れられるますし、さすがに20年近く経ってる頃には保証のことさえ忘れてるので保証サービスを利用される可能性も低いと考えています。

 

保証書が発行されるかを確認

口約束で「10年保証です」と業者に言われたとしても、証拠として示せるものが無いと何の意味もなくなります。必ず、保証書が発行されるかを確認しましょう。また、その保証書が何をいつまで保証してくれる物なのかも確認することは怠らずおこなっておきましょう。

 

事前に要確認すること

・塗料メーカーの製品保証と施工業者の工事保証とちゃんと2つの保証があるか?

・保証書を発行してくれるか?

・どのような状態を保証してくれるのか?(膨れ、剥がれ、変色、など)

・どの部分を保証してくれるのか?(外壁、屋根、など)

・何年間保証してくれるのか?

 

免責事項の確認をする

先程、説明しましたがヒビ割れは対象外になります。

それ以外にも以下のような免責事項が存在します。

・水回りに起因する塗料の劣化、破損

・建物の構造が起因する塗料の劣化、破損

・天災や異常気象による塗料の劣化、破損

・第三者の施工工事による塗料の劣化、破損

・その他、不可抗力による塗料の劣化、破損、等あります。

 

保証してくれるのはどこか?

・施工による塗料の剥がれや、塗料の変色が確認された場合は、施工会社が保証してくれます。

・塗装の剥がれや膨れ、又は変色が塗料メーカーの責任による場合はメーカーが保証してくれます。

・塗装をお願いした会社が万が一、倒産してしまっても、業者が加盟している組合が保証をしてくれる場合もあるので、この点は、確認しておきましょう!

優良な業者ほど、このような第三者機関の組合に加入しています。保証がしっかりとしている業者を探して、万全の体制で納得の行く外壁塗装工事にしましょう。

 

 

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