外壁塗装工事の近隣トラブルについて
外壁塗装工事を行う前に、必要なことで且つ、大切になることは「ご近所へのご挨拶」ですね。
外壁塗装工事は、どうしてもご近所へご迷惑をかけてしまう工事内容のため、ご近所への挨拶を怠ってしまうと、のちのちのトラブルの原因となってしまいます。ですので騒音や足場での威圧感に塗料によっては嫌がる臭いなど・・・
ご迷惑をおかけてしまうと思う内容をしっかりと把握して事前にご近隣に伝えることがとても重要です。
基本的には、施工業者が把握しており、ご近隣への挨拶から説明まで一括して行ってくれますが、その際に可能であれば施主さんであるあなたも同行した方が尚印象が良いと思います。
ですが、施工する業者さんによっては工事内容の説明不足であったり、近隣への挨拶まわりを行なわい業者さんも中にはいますので契約前に確認は取りましょう。
今回は、外壁塗装工事のトラブル回避に繋がる大切なご近所へのご挨拶まわりについてわかりやすくまとめてご紹介していきます。
挨拶に伺うタイミングは?
ご挨拶に伺うタイミングとして、業者さんによって異なりますが、およそ工事着工日の1週間前がベストです。
また、高圧洗浄(水洗い)を行う際や足場を組む際には、当日か前日あたりに再度お伺いして簡単に工事内容の説明を含めた内容のご挨拶に伺うのがベターです。
足場を積んだ工事車両や搬出・組立作業での騒音が出ますし、高圧洗浄も水しぶきなど飛散する恐れがあるので近隣に嫌な印象を持たれやすい、ある意味で施主からしたら緊張感のある作業工程だからです。
挨拶状と粗品の用意
ご挨拶の際には、挨拶状と粗品をもって伺います。工事期間や内容も記載された簡単なものが主流で、最近では業者さんの方で用意してくれるケースがほとんどです。挨拶状と粗品のサービスがあるかどうか契約前に業者に確認しておくことをオススメします。
挨拶状の内容の例
この度、A様邸で「外壁塗装工事」を着工することとなりました。
工事中は何かとご迷惑をお掛けすることも有るかと存じますが、細心の注意を払いながら工事を進めて参りますので、何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
尚、何かお問い合わせ、また工事が原因でご迷惑をお掛けすることが有りましたら下記迄ご連絡下さいますようお願い申し上げます。
敬具
記
工事名称:外壁塗装工事
工事場所:○○県○○市○○ 1-2-3
発 注 者:A様
工事期間:着工予定日2020年 ○月○○日(水)
完了予定日2020年 ○月○○日(月)予定
(雨天・強風等の悪天候時には、工事が出来ず延期となる場合も有ります)
作業時間:午前8時〜午後5時頃迄
(騒音を伴わない作業は上記以外でも行うことが有ります)
休 日:日曜、雨天時
※高圧洗浄は○月○○日(木)に行います。恐れ入りますが、
そのお時間帯は洗濯物をお控え頂くようご協力の程よろしくお願いいたします。
【会社名】 ○○塗装店
【住所】 ○○県○○市○○
【ご連絡先】 ○○
【現場責任者】○○
挨拶を行う(伺う)範囲は?
ご挨拶の範囲は、密接する近隣のお宅に行っていきます。
基本的には、両隣、向かい側、裏側のお宅と隣接するお宅には必ずお声がけしていきます。現場の状況にて、ご迷惑をおかけする可能性があるお宅にもその場で判断してお声がけを行っていきましょう。伺ったおり不在で直接ご挨拶できないことも想定しながらの準備が必要です。
ご近所へはどのような説明を行うか
・工事期間の説明
工事の着工日と完工日の日程については必ずお伝えしていきます。
完工日については、雨や作業の進行具合によって変動するため、その点についても説明します。
また、工事内容によって追加工事が予想される場合には、先にお伝えしておきます。
・高圧洗浄
高圧洗浄は、ご近隣に洗浄水や泥や汚れが飛散する可能性があるため必ずお伝えます。
ベランダに洗濯物があったり、窓が開いていると高圧洗浄ができません。
ご近所の方にご迷惑をかけてしまいますし、工事の段取りにも影響が出てしまうので、とても重要な内容となってきます。
・足場が隣家の敷地に入ってしまう場合
隣家との間隔が密接している場合には、仮設足場がどうしてもお隣の敷地に入ってしまう場合があります。その際には、しっかりと許可を取らないといけません。
・車の移動
作業するにあたり、隣家の車のご移動をお願いする場合もあります。また、作業車、足場用トラックの駐車位置の問題もでてきます。ご迷惑をおかけする場合には、あらかじめ確認を取っていきます。
・養生の説明
工事中に、隣家の車には塗料や汚れが付着しないように養生を行う場合があります。また、植木、水槽など養生を必要とするものがないかの確認も行っていきます。
まとめ
外壁塗装工事は、ご近隣とのトラブルを防ぐ為にご挨拶はとても重要です。施工業者の方に、しっかりとどのようなご挨拶をしてくれるのかを確認して、適切な対応してもらうことがとても重要です。
トラブルを防ぐ為にも、工事前に施工業者にしっかりとテクニックやトラブル事例なども教えてもらいながら最適なご挨拶になるようにしておきたいところです。
業者の立場からすれば、工事終了後は現場から離れ関係ないですが住んでる側の人間からすれば今後も続くご近所関係です。
ご近所さんと言ってもいろいろなタイプの方がいらっしゃいます。自分より古くからその地域に住んでてマウント取りするタイプの方なら挨拶は重要で「聞いてないけど・・・」なんて状況をつくると最悪ですし、別に挨拶されることじたい、訪問されるのが迷惑で嫌と感じる方もいます。そういう方にはインターホン越しに面倒そうに感じた瞬間、そのまま「インターホン越しですいません・・・。いついつ外壁塗装をしますので、そのお知らせとご挨拶です。内容のチラシをポストに投函させていただきます。失礼します」のように対応したり、留守(居留守)が2回以上続けば、挨拶状だけ投函して済ますというのもある意味では相手の為になるかもしれません。
少なくても、直接会えなくてもご挨拶には伺いに来たという既成事実を残せる形をとっておくことがベターかと思います。
本当に大切なことになりますので、穏便に、スマートにご挨拶周りをできるように頑張ってください。